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【歌】逆歌
サカウタ、と読む。
俳句が5/7/5であるように表現するならば、サカウタは8/8/8/6が基本の形だそうだ。
集落の間での争い事において、決着を付ける一つの争いの形としても存在した。
表現や含意には死後の世界や奇異異常を思わせるものが盛り込まれ、その歌われた言葉の言霊によって相手を呪う事を目的として謳われた。

また、自らにかけられた呪いを無効とするには、これを否定する言葉、言霊を込めた歌を詠む必要がある。
これを、返歌、ケーシと呼ぶ。

"サカウタ"、"ケーシ"は、徳之島民俗研究家松山光秀が発見し呼び習わしたもので、
以下は松山光秀の論文"徳之島「口説」の世界"の要約。
サカウタは歌掛けの相手に呪いを掛けることが出来る歌のことである。サカウタを掛けられると霊力が弱くなりついには死に至る。故に他集落では無闇に歌掛けをしてはならない。

銃や刀の類を使わずとも、黄泉路垣間見えるやり取りは出来るのだ。
当時に他集落で忌み歌詠もうなら、それは現代の池袋六つ又交差点で拳銃をぶっ放すのと何ら変わりない事であったのかもしれない。

言葉には言霊があり、言霊には現実に現象を引き起こす力がある。
サカウタは、未知の力を願い込められた"言葉の譜面"であり、近代日本に於けるガルドル、ルーンであるとも言えるのではないか。
今よりも言葉の力が大きかった時代には、詩、謡の才を持った人間は一目置かれ、恐れられる存在であったのかもしれない、そう感じさせられる風俗。

徳之島「口説」の世界
松山光秀
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by ritzia | 2007-12-11 21:29 | 民神
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